株の信用取引は危険?注意点とともに詳しく解説!

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信用取引は、少ない資金で大きな利益を狙える取引方法として、多くの投資家に利用されています。しかし、その反面、大きな損失リスクを伴うため、十分な理解が必要です。特に初心者にとっては、信用取引の仕組みやリスクを知らずに始めてしまうことが非常に危険です。本記事では、信用取引の基本的な仕組み、メリット・デメリット、リスク、そして注意点について詳しく解説します。

信用取引とは?

信用取引は、証券会社から資金や株式を借りて行う取引です。自分の資金以上の取引ができることが特徴で、レバレッジを効かせた取引が可能になります。たとえば、100万円の資金を元に、300万円分の取引ができるなど、より多くの資金を使って投資を行える点が特徴です。

信用取引には「信用買い」と「信用売り(空売り)」の2種類があります。

信用買い

信用買いは、証券会社から借りた資金を使って株を購入し、株価が上がったときに売却して利益を得る方法です。つまり、株価が上がると利益を得られますが、逆に株価が下がると損失が出ます。

信用売り(空売り)

信用売りは、証券会社から株を借りて市場で売り、その後株価が下がったタイミングで買い戻し、利益を得る方法です。株価が下がったときに利益を得られるので、下落相場でも利益を狙える手法です。

種類説明
信用買い借りた資金で株を購入し、株価上昇による利益を得る。
信用売り借りた株を売り、株価下落時に買い戻すことで利益を得る。

信用取引のメリット

信用取引は、現物取引に比べて大きなリターンを狙える点が魅力ですが、いくつかの利点があります。

1. 少ない資金で大きな取引が可能

信用取引では、レバレッジを使うことで、手元にある資金の数倍の取引が可能になります。これにより、少ない資金で大きなリターンを得ることができます。たとえば、100万円の資金があれば、300万円分の株を取引できる場合があります。

2. 下落相場でも利益を得られる

信用取引の大きな利点の一つに、「信用売り(空売り)」を利用することで、下落相場でも利益を得られる点が挙げられます。通常、株価が上昇しないと利益を得られない株式投資に対し、信用売りは株価が下がった場合でも利益を得られるチャンスを広げます。

メリット説明
少ない資金で大きな取引が可能レバレッジを効かせて資金の数倍の取引ができ、大きな利益を狙える。
下落相場でも利益を狙える信用売り(空売り)を使うことで、株価が下がった場合でも利益を得ることができる。

信用取引のデメリット

信用取引には大きなリターンが期待できる一方で、リスクも非常に高くなります。

1. 損失が拡大するリスク

信用取引は、レバレッジをかけて行うため、株価が予想と反して動いた場合、損失が手元の資金を超えることがあります。つまり、現物取引では自己資金の範囲内でしか損失が発生しませんが、信用取引では借りた資金に対しても損失が発生するため、損失額が大きく膨らむ可能性があります。

2. 追証(おいしょう)の発生

信用取引では、証券会社から追加の資金を要求される**追証(おいしょう)**が発生することがあります。これは、相場が急変した際に、預けている担保金が不足し、その不足分を補うために証券会社から追加の入金を求められるものです。追証が発生した場合、短期間での入金が必要となるため、資金計画に余裕がないとリスクが大きくなります。

3. 返済期限がある

信用取引では、借りた資金や株を返済する期限が決められているため、長期的に株を保有したい場合には不向きです。一定期間内に返済が求められるため、株価が思い通りに動かない場合には、強制的に返済をしなければならないリスクがあります。

デメリット説明
損失が拡大するリスクレバレッジにより損失が手元の資金を超えることがある。
追証のリスク相場の急変によって証券会社から追加の入金を求められることがある。
返済期限の存在借りた資金や株を一定期間内に返済しなければならないため、長期保有には向かない。

信用取引で失敗しないための対策

信用取引はリスクが高い取引手法ですが、適切な対策を取ることで、リスクを軽減しつつ安全に取引を進めることができます。

1. リスク管理を徹底する

信用取引を行う際には、リスク管理を徹底することが最も重要です。まずは、自分の許容できるリスクの範囲を理解し、あらかじめストップロス(損切り)ラインを設定しておくことが推奨されます。損失が一定の範囲を超えたら自動的に取引を停止する機能を活用することで、損失を最小限に抑えることができます。

2. 無理のない資金管理

信用取引では、借りた資金を使って取引を行うため、無理のない資金管理が求められます。投資に充てる資金が多すぎると、損失が発生した場合のリスクも大きくなるため、リスクを抑えるためには適切な資金の範囲で取引を行うことが大切です。

3. 定期的に相場をチェックする

信用取引は、返済期限が決まっているため、常に相場をチェックし、適切なタイミングで取引を行う必要があります。特に、相場が急激に動いた際には迅速な対応が求められるため、定期的に自分のポジションを確認することが大切です。


まとめ

信用取引は、少ない資金で大きな利益を狙える一方で、大きなリスクを伴う取引手法です。特に、レバレッジをかけて取引を行うため、損失が手元の資金を超えてしまう可能性がある点には注意が必要です。適切なリスク管理や資金管理を行い、自分の許容範囲内で安全に取引を行うことが大切です。初心者の方は、まずリスクを理解し、少額から取引を始めるのが良いでしょう。

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