一か月コンセントにさしっぱなしにしたときの電気代はどのくらい?

監修者・竹村 直浩

会計事務所での経験を基にキャリアを開始。
約30年間にわたり、データベースマーケティング、金融、起業、BPO業務、新規事業立案に従事。
資金調達や財務管理にも精通し、現在は自ら代表を務める会社を経営しながら、経営管理や新規事業立案の業務委託も請け負う。

待機電力とは?意外にかかる電気代の正体

待機電力とは、家電製品が電源オフの状態でもコンセントにさしたままにしていることで発生する電力のことです。多くの家電がこの待機電力を必要とし、少しずつ電気を消費しています。待機電力は、小さい消費量に見えて、年間で見れば思った以上に電気代に影響を与えます。

例えば、リモコンで操作するテレビや、ディスプレイが常に点灯している電子レンジなどは、待機電力を消費し続けます。


家電ごとの待機電力の例と電気代

以下は、一般的な家電が待機電力として消費する電力と、1か月コンセントにさしっぱなしにした場合の電気代の目安です。電力量は家電によって異なりますが、目安として参考にしてください。

家電製品待機電力(W)1か月の電気代(円)※1
テレビ約2W約1円
電子レンジ約3W約2円
エアコン約4W約3円
パソコン約1.5W約1円
DVD/Blu-rayプレーヤー約2W約1円
携帯電話の充電器約0.5W約0.3円

※1:1kWhあたりの電気料金を27円として計算しています。


待機電力の合計電気代

家電ごとの待機電力がわずかであっても、家庭内で多くの家電を使っている場合、待機電力による電気代は合計で年間数百円から数千円になることがあります。例えば、家庭内の主要家電をコンセントにさしっぱなしにした場合の電気代の目安は次の通りです。

家電製品待機電力(W)1か月の電気代(円)
複数の家電(10台)約20W約15円

待機電力を減らすためのポイント

待機電力による無駄な電気代を抑えるためには、以下の対策が効果的です。

1. 使わない家電のプラグを抜く

特に頻繁に使わない家電のプラグは、使用後に抜いておく習慣をつけましょう。とくに、季節家電や電源オフでも待機電力を消費する家電には効果的です。

2. スイッチ付きのコンセントを利用する

スイッチ付きのコンセントや、延長コードを使うことで、簡単に待機電力をカットできます。一度に複数の家電の電源をまとめてオフにできるので便利です。

3. 省エネモードがある製品を選ぶ

新しい家電の中には、待機電力を抑える省エネモードが搭載されているものもあります。買い替えの際には省エネ性能が優れた製品を選ぶとよいでしょう。


まとめ

コンセントにプラグをさしっぱなしにしていると、少しずつではありますが電気代がかかり、長い目で見ると無駄なコストが積み重なります。待機電力を節約するためには、使用しない家電のプラグを抜く習慣を身につけることが重要です。また、スイッチ付きコンセントや省エネ家電を利用することで、効率よく電気代を抑えることができます。毎月の電気代を少しでも減らすために、できることから取り組んでみましょう。

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