みずほ銀行カードローンの「4つのデメリット」をわかりやすく解説! 審査・金利以外で後悔しないための全知識とは

監修者・竹村 直浩

会計事務所での経験を基にキャリアを開始。
約30年間にわたり、データベースマーケティング、金融、起業、BPO業務、新規事業立案に従事。
資金調達や財務管理にも精通し、現在は自ら代表を務める会社を経営しながら、経営管理や新規事業立案の業務委託も請け負う。

みずほ銀行カードローンは、メガバンクの安心感と知名度を誇る人気の融資サービスです。
しかし、実際に利用を始めてみると「思っていたより不便だった」と感じる人も少なくありません。
本記事では、金利や審査以外の見落とされがちな4つのデメリットをわかりやすく解説します。
利用前に把握しておくことで、失敗や後悔を避け、賢く利用できるようになります。

みずほ銀行カードローンの基本情報と特徴

みずほ銀行カードローンは、安定した経営基盤を持つメガバンクが提供する個人向け融資サービスです。
全国に支店とATM網を展開しており、利便性と安全性を両立しています。
また、借入や返済をみずほ銀行口座で完結できるため、管理がしやすいのも特徴です。

ただし、他の銀行カードローンと異なり、利用開始までに口座開設が必須となる点や、審査スピードが比較的遅い点など、注意すべき部分もあります。
まずは基本条件を整理してみましょう。

項目内容
利用対象安定した収入のある20歳以上66歳未満
金利年2.0〜14.0%
限度額最大800万円
保証会社オリコ(株式会社オリエントコーポレーション)
申し込み方法Webまたは店舗
返済方法自動引き落とし・ATM・インターネットバンキング

デメリット1 みずほ銀行口座の開設が必須

みずほ銀行カードローンの利用には、みずほ銀行の普通預金口座が必要です。
すでに口座を持っている場合は問題ありませんが、新規開設には数日から1週間程度かかる場合があります。
そのため、「すぐにお金が必要」という人には不向きです。

また、本人確認の郵送や書類不備が発生すると、さらに時間が延びる可能性があります。
事前に口座を開設しておくことで、審査から融資までの流れを短縮できます。

銀行名口座開設最短融資期間主な申込方法
みずほ銀行必須約3〜7日Web・店舗
三井住友銀行不要最短即日Web・アプリ
auじぶん銀行不要最短即日Web完結

みずほ銀行は「信頼と安全」を重視するため、スピードよりも確実性を優先しています。
長期的な利用を想定している人にとってはメリットですが、即日融資を希望する人にはやや不便です。


デメリット2 審査スピードが遅め

みずほ銀行カードローンの審査は、他の銀行カードローンよりも慎重です。
理由は、保証会社であるオリコと銀行の二重審査が行われるためです。
通常、申込から結果通知までは2〜5営業日ほどかかり、即日回答は難しい傾向にあります。

加えて、銀行カードローンは警察庁データベースとの照合を行う義務があるため、確認作業が多く、スピードよりも安全性が重視されます。

審査をスムーズに進めるためのポイントをまとめました。

対策具体的な方法
書類の準備源泉徴収票・給与明細などを事前に用意
入力ミス防止住所・勤務先・年収などを正確に記入
連絡対応不在時でも電話に出られるようにする

申込内容に不備があると確認が入り、審査が長引くことがあります。
審査を早めたい場合は、Web申込+書類アップロードを活用するのがおすすめです。


デメリット3 コンビニATM利用時に手数料がかかることがある

みずほ銀行のATMは全国各地にありますが、地方では利用しづらい地域もあります。
そのため、セブン銀行やローソン銀行などの提携ATMを使うケースが多くなります
しかし、時間帯によっては手数料が発生します。

利用ATM平日日中夜間・休日手数料
みずほ銀行ATM無料無料無料
セブン銀行・ローソン銀行など110円220円時間帯による

少額の入出金でも頻繁に利用すると、年間で数千円の負担になることがあります。
対策としては、自動引き落とし設定を活用することが効果的です。
これにより手数料を節約できるうえ、返済忘れも防げます。

また、みずほ銀行では特定時間帯に手数料無料キャンペーンを実施することもあるため、利用前に公式サイトを確認しておくと良いでしょう。


デメリット4 上限金利がやや高め

みずほ銀行カードローンの金利は年2.0〜14.0%です。
下限金利は魅力的ですが、実際には限度額が低い場合に上限金利が適用されることが多くなります。
他の銀行と比べてみると、上限金利がやや高い水準です。

銀行名金利(年)限度額特徴
みずほ銀行2.0〜14.0%最大800万円大手の信頼感
三菱UFJ銀行1.8〜14.6%最大500万円スマホ完結
楽天銀行1.9〜14.5%最大800万円ネット申込特化

みずほ銀行は下限金利が低いため高額融資には向いていますが、初回利用時は上限金利が適用されやすく、少額利用では他行と大差がないことも多いです。

長期利用で実績を積むと金利引き下げの対象になるため、計画的に使うことで負担を軽減できます。


その他デメリット 専用アプリがやや使いにくい

他の銀行やネット系カードローンに比べ、みずほ銀行カードローンの専用アプリは機能が限定的です。
借入残高の確認は可能ですが、振込や増額申請などの操作が制限されているため、利便性を求める人には物足りない印象を受けるかもしれません。

機能みずほ銀行三井住友銀行楽天銀行
残高確認
借入・返済操作△(一部制限)
増額申請店頭・電話のみアプリ内完結Web完結
通知機能

銀行としては安全性を重視しているため、機能を制限する設計となっています。
ただし、みずほダイレクトアプリと併用することで、ある程度の不便さは解消できます。


デメリットを軽減するための対策

みずほ銀行カードローンのデメリットは、事前の準備や使い方を工夫することで十分にカバー可能です。
以下の方法を実践すれば、より効率的でストレスのない利用ができます。

対策効果
口座を先に開設しておく手続き時間を短縮できる
自動引き落とし設定を活用手数料を削減し、返済忘れを防ぐ
利用目的と金額を明確化無駄な借入を防ぎ、計画的に使える
長期利用で実績を積む金利優遇を受けやすくなる
オンラインで申し込み書類提出をスムーズに行える

みずほ銀行カードローンが向いている人の特徴

デメリットを踏まえたうえで、どのような人に向いているのかを整理します。

向いている人理由
信頼性を重視する人メガバンクの安心感が高い
長期利用を考えている人実績により金利優遇の可能性あり
みずほ銀行口座をすでに持っている人手続きがスムーズで管理しやすい
計画的に借入したい人返済自動化や限度額管理がしやすい

一方で、すぐにお金を借りたい人や、スマートフォンだけで完結したい人は、ネット銀行系のカードローンを選ぶ方が利便性は高いでしょう。


まとめ

みずほ銀行カードローンは、信頼性と安定性に優れたサービスです。
しかし、口座開設の手間や審査スピード、ATM手数料、金利水準など、他行と比較するといくつかの不便さがあります。
ただし、これらのデメリットは事前に把握しておくことで、十分に対策できます。

特に、口座開設の準備や自動引き落とし設定などを行えば、スムーズな利用が可能です。
「すぐに借りたい」よりも、「安全に借りたい」人にとって、みずほ銀行カードローンは今でも信頼できる選択肢といえるでしょう。

安心感を重視し、計画的に利用したい人にこそ、みずほ銀行カードローンは適しています。

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