電気代はどうやって計算する?計算方法と料金の仕組みを詳しく解説

監修者・竹村 直浩

会計事務所での経験を基にキャリアを開始。
約30年間にわたり、データベースマーケティング、金融、起業、BPO業務、新規事業立案に従事。
資金調達や財務管理にも精通し、現在は自ら代表を務める会社を経営しながら、経営管理や新規事業立案の業務委託も請け負う。

電気代の計算方法

電気代は基本的に「使用電力量 × 電力量単価」によって計算されますが、実際には基本料金や燃料調整費、再生可能エネルギー賦課金などが加わります。それぞれの計算方法について見ていきましょう。

1. 使用電力量の計算

使用電力量は、電気を消費する機器の消費電力と使用時間によって決まります。計算式は以下の通りです。

使用電力量(kWh)= 消費電力(W) × 使用時間(h) ÷ 1000

例えば、1000W(1kW)のエアコンを5時間使った場合の使用電力量は、以下の通りです。

1kW × 5h = 5kWh

2. 電力量料金の計算

電力量料金は、使用電力量に電力量単価をかけたものです。電力量単価は電力会社やプランによって異なり、段階料金制が採用されている場合もあります。

電力量料金= 使用電力量(kWh) × 電力量単価(円/kWh)

3. 基本料金の計算

基本料金は、契約容量(アンペア数)に基づき固定で設定されている料金です。一般的な家庭では、契約アンペア数が大きくなるほど基本料金も高くなります。

4. 燃料費調整額

燃料費調整額は、発電に必要な燃料の価格変動に基づき、毎月の電気料金に加算または減算される項目です。電力会社が毎月調整するため、料金は変動します。

燃料費調整額= 使用電力量(kWh) × 燃料費調整単価(円/kWh)

5. 再生可能エネルギー賦課金

再生可能エネルギー賦課金は、再生可能エネルギーの普及を支援するための負担金です。電気料金に追加され、電力量に応じて計算されます。

再エネ賦課金= 使用電力量(kWh) × 賦課単価(円/kWh)


電気代の計算例

上記の項目を用いて、電気代の計算例を示します。以下の条件をもとに1か月の電気代を計算してみましょう。

項目計算内容合計
基本料金固定費用500円
電力量料金300kWh × 25円7,500円
燃料費調整額300kWh × -1円-300円
再エネ賦課金300kWh × 3円900円
合計8,600円

このように、各項目を合算することで最終的な電気代が算出されます。


電気代を安く抑えるポイント

電気代を節約するためのポイントを押さえておきましょう。

1. 使用機器の見直し

消費電力が高い機器の使用時間を短くする、あるいは省エネ家電を導入することで、電気代を抑えられます。

2. 契約アンペア数を見直す

契約アンペア数が高いと基本料金が高くなるため、家族の人数や使用電力量に応じた契約を見直すことで、基本料金を節約できます。

3. 電力会社やプランの比較

電力自由化により、複数の電力会社や料金プランが選べるようになりました。自分のライフスタイルに合ったプランに変更することで、電気代を節約できる可能性があります。


まとめ

電気代は、基本料金、電力量料金、燃料費調整額、再エネ賦課金といった項目の合計で決まります。料金の仕組みを理解することで、節電やプラン変更による節約が効果的に行えるでしょう。まずは、毎月の電気料金明細を確認し、どの項目が多くかかっているかを把握することから始めてみてください。

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