プロミスは即日融資やスマートフォン完結など、使い勝手の良さで人気のカードローンです。しかし、金利の仕組みを理解せずに利用すると利息が膨らむ危険があります。この記事では、プロミスの金利計算の基本から、支払総額を増やす3つの要因、そして金利を抑える実践的な方法までをわかりやすく紹介します。
正しい知識を身につけて、無駄な利息を1円も払わない借り方を学びましょう。
プロミスの金利システムを正しく理解する
プロミスの金利は年4.5〜17.8%の範囲で設定されており、借入金額によって変わります。いわゆる段階金利制で、借入額が少ないほど金利が高くなる仕組みです。
10万円以下の少額融資では上限金利の17.8%が適用されますが、500万円を超える場合は4.5%にまで下がります。
また、利息は「借入残高×金利×日数÷365」で日割り計算されます。つまり、1日でも返済が遅れると利息が加算されることになります。
借入金額 | 適用金利 | 利息(30日間) | 備考 |
---|---|---|---|
10万円 | 年17.8% | 約1,465円 | 少額借入時は上限金利適用 |
30万円 | 年17.8% | 約4,397円 | 初回利用者に多い |
50万円 | 年17.0% | 約7,082円 | 借入額増加で金利低下 |
500万円 | 年4.5% | 約18,493円 | 上限金額適用時 |
金利は数字以上に重みがあります。返済が長期化すると利息総額は数万円単位で増えるため、返済計画を立てて利用することが欠かせません。
利息が膨らむ三つのデメリット
1. 長期返済による支払総額の増加
返済期間を長くすると毎月の返済額は軽くなりますが、総支払額は確実に増加します。
たとえば30万円を年利17.8%で借りて24回払いにすると、利息は約5万円に達します。しかし、18回払いに短縮すれば約3万7千円に抑えられるのです。
返済回数 | 毎月の返済額 | 総支払利息 | 総支払額 |
---|---|---|---|
12回 | 約27,500円 | 約2万4千円 | 約32万4千円 |
18回 | 約19,000円 | 約3万7千円 | 約33万7千円 |
24回 | 約15,000円 | 約5万円 | 約35万円 |
「毎月少なく返した方が楽」という考え方は一見正しそうですが、結果的に支払う利息は増えます。短期返済こそ最大の節約術です。
2. 無利息期間終了後の負担増加
プロミスの特徴である「初回30日間無利息サービス」は非常に魅力的ですが、31日目からは自動的に通常金利が発生します。
たとえ1日でも無利息期間を過ぎれば、通常の金利が加算される点を見落とさないようにしましょう。
利用期間 | 利息 | 状況 |
---|---|---|
1〜30日 | 0円 | 無利息期間 |
31〜60日 | 約1,465円(10万円借入) | 通常金利17.8%適用 |
61日以降 | 日割りで加算 | 利息負担が増加 |
無利息期間を有効に使うには、借入後30日以内に完済する計画を立てることが重要です。カレンダーやアプリの通知機能を活用して、期限を意識しましょう。
3. 延滞による遅延損害金の発生
返済日を過ぎると、通常の金利とは別に「遅延損害金(年率20.0%)」が発生します。
たった1日でも加算されるため、延滞を繰り返すと負担が一気に膨らみます。
さらに延滞情報は信用情報機関に記録され、他のローンやクレジットカードの審査に影響を与える可能性があります。
延滞日数 | 遅延損害金(30万円借入) | 信用情報への影響 |
---|---|---|
1日 | 約164円 | ほぼ影響なし(1回限り) |
10日 | 約1,643円 | 注意扱い |
30日 | 約4,931円 | 信用低下リスクあり |
90日以上 | 約14,794円 | ブラックリスト登録の可能性 |
延滞を防ぐためには、自動引き落とし設定や返済リマインダーを利用することが有効です。手動で入金するよりも確実で安心です。
金利負担を減らす三つの回避方法
1. 繰上げ返済で利息を減らす
利息は借入残高に比例して発生するため、早く返済するほど利息を減らせるのが原則です。
プロミスではスマートフォンアプリやインターネットバンキングを使って簡単に繰上げ返済ができます。ボーナス月や臨時収入があるときにまとめて返済することで、数千円から数万円の節約が可能です。
借入残高 | 返済日を10日早めた場合の利息減少額 | 年利 |
---|---|---|
10万円 | 約490円 | 17.8% |
30万円 | 約1,470円 | 17.8% |
50万円 | 約2,450円 | 17.0% |
毎月少しでも多く返済することで、返済期間を短縮できるだけでなく、金利負担を根本的に軽減できます。
2. 借換ローンで金利を下げる
もし他社カードローンやクレジットリボを複数利用している場合は、「おまとめローン」や「借換ローン」を検討しましょう。
プロミスでも「おまとめ専用ローン」があり、通常のカードローンより低い金利で借り換えができます。
金利を下げることで月々の支払いと総利息の両方を軽減できます。
借入総額 | 現状金利 | 借換後金利 | 利息削減額(年間) |
---|---|---|---|
100万円 | 17.8% | 10.0% | 約7万8千円 |
200万円 | 15.0% | 8.0% | 約14万円 |
300万円 | 14.5% | 7.5% | 約21万円 |
金利が1%下がるだけでも年間の利息負担は大幅に減るため、借換えは長期的な節約策として非常に有効です。
3. 自動引き落とし設定で延滞を防ぐ
延滞を防ぐ最も確実な方法は口座自動引き落としの利用です。プロミスでは返済日になると自動で引き落としが行われるため、入金忘れによる延滞を防げます。
スマートフォンの「プロミスアプリ」では残高確認や返済履歴の確認も可能です。常に残高を把握し、余裕がある月には追加返済を検討しましょう。
こうした小さな積み重ねが、信用維持と金利削減の両立につながります。
プロミスを賢く使うためのポイント
チェック項目 | 内容 | 注意点 |
---|---|---|
金利範囲 | 年4.5〜17.8% | 借入額により変動 |
利息計算方法 | 日割り方式 | 1日単位で増加 |
無利息期間 | 初回契約時30日間 | 終了後は自動課金 |
遅延損害金 | 年20.0% | 返済遅延で即発生 |
返済方法 | ATM・口座引落・ネット返済 | 手数料の有無を確認 |
利用前にこれらを理解しておくことで、金利トラブルを未然に防げます。
まとめ
プロミスの金利システムはシンプルなようでいて、返済方法や期間によって利息負担が大きく変わるのが実情です。
長期返済や延滞は確実に支払総額を増やしますが、繰上げ返済や借換ローン、自動引き落としの活用によって、金利の影響を最小限に抑えることができます。
借入をすること自体は悪いことではありません。大切なのは「計画的に借りて、無理なく返す」という意識です。金利の仕組みを理解し、自分の返済力に見合った利用をすれば、プロミスは非常に便利で安心なサービスになります。
今日からでも、返済計画を見直し、ムダな利息を1円でも減らす行動を始めましょう。それが、将来の家計を守る最も確実な一歩です。
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